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函館「Gスクエア」で「ピンクリボンフェスタ2019」 市民のがん罹患の実態明らかに

函館市の女性の部位別がん罹患(りかん)数は「乳房」が一番多い

函館市の女性の部位別がん罹患(りかん)数は「乳房」が一番多い

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 「Gスクエア」(函館市本町)で10月1日、「ピンクリボンフェスタ2019in函館」が開催された。

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 主催は「ピンクリボンin函館 Team PINK!」。会場には乳房の模型展示や、アロマハンドマッサージのブースなどを展開。ステージでは「管理栄養士による楽しく学べる!栄養セミナー」や「函館市のがんの現状について」「椅子ヨガでリラックス」を講演し、女性客を集めていた。

 「函館市のがんの現状について」では市保健福祉部健康増進課の前田由希さんが講演。2017(平成29)年度の函館市民の死亡者のうち3割が「悪性新生物(がん)」で死亡している実態や、がんにかかった函館市の女性のうち部位別でみると乳房が一番多い(268人)ことについて説明。一方で、がん検診受診率は国の目標値(50%)を下回る28.4%であったという。

 こうした実態を受け、函館市では函館市に住民登録があり、条件を満たす人に対して子宮頸(けい)がん検診、乳がん検診の「無料クーポン券」と、がんについて分かりやすく解説した「がん検診手帳」を送付するなどといった対策を取っている。市内では市立函館病院や函館五稜郭病院など10カ所の医療機関で乳がん検診を実施。函館市が受診額の8割を負担し、市民は1,800円で受診できる。函館市では今後も、定期的な情報発信などを通じてがん検診の受診を積極的に促していく予定だという。

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