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函館・恵山岬灯台で「チル体験」を楽しむ新イベント 地元の若者らが企画

「灯台ホリデイ」を運営する函館市椴法華地区の若者たち

「灯台ホリデイ」を運営する函館市椴法華地区の若者たち

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 恵山岬灯台での「チル体験」と函館市東部エリアの周遊などを組み合わせたイベント「灯台ホリデイ in 恵山岬灯台公園」が10月7日から、開催される。函館市椴法華(とどほっけ)地区の若者や市内企業などで構成する「恵山岬灯台活用協議会」が企画した。

恵山岬灯台

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 日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台の利活用を通して海洋文化の継承を図る「新たな灯台利活用モデル事業」の助成を受けて実施する同イベント。参加者は恵山岬灯台公園(函館市恵山岬町)に集合し、1890(明治23)年の初点灯以来、約130年間にわたって船の安全を守り続けている同灯台の物語や、周辺の自然景観などを地元ガイドが案内する「灯台散策ガイドツアー」を楽しむ。

 続いて、園内の好きな場所に座って「チル(ゆっくりくつろぐこと)」を楽しむチェアリングを体験。チェアリング用のアウトドアチェアは当日、イベント受付で貸し出す。チルのお供として、市内の老舗コーヒー店「十字屋」のドリップコーヒーや、函館産の真昆布などを使った昆布スープなど4種類のドリンクいずれか1杯とトラピストクッキーも提供する。「太平洋と日本海の2つの海と活火山・恵山の勇壮な姿、その境界に白く輝く恵山岬灯台など、ここだけの絶景が楽しめる」という。

 函館市中心部から恵山岬灯台までは車で約1時間かかるため、「行きは海と山の景色を、帰りには周辺の施設や店を楽しんでもらえたら」と、函館東部エリアの温泉や飲食店などで特典や割引が受けられる「灯台パスポート」を参加者に進呈する。

 移住またはUターンした20~30代の男性3人で立ち上げたまちおこしグループ「ライズマン」を中心に、地域の若者たちや北海道教育大学函館校の学生など10人以上が運営の実務を担う。灯台で過ごす休日をより楽しんでもらうため、イベント開催日はホッケやドンコなど椴法華で取れた魚のフライや焼き貝などを販売するマルシェを開くほか、ミニ縁日や体を動かす催しなどの週替わりの企画も計画しているという。愛犬と一緒に楽しんでもらえるよう、灯台そばの広大な敷地にドッグランも開設した。

 ライズマンの代表で、2月に神奈川県から椴法華地区に移住した北條壮史さんは「移住してから、この地域を何とか盛り上げたいと同世代の仲間たちと考えていた。ともすれば見過ごしてしまう地域の資産を発掘し、魅力を生かしてこの地域を人が集まれる場所にしたい」と意欲を燃やす。ガイドツアーの案内役を務める地元出身の中村瑠海さんも「始めるからにはこのイベントを有名にしたいし、『椴法華といえばこれ』と言われるようになるまで頑張りたい。生まれ育ったこのまちの魅力を伝えられるよう、精いっぱいガイドするので、遊びに来てもらえたら」と呼びかける。

 実施日は、10月7日~9日、21日~22日、11月3日~5日、18日~19日の延べ10日間。開催時間は10時~16時で、最大で1日5回、ガイドツアーを行う。参加費は1,500円。公式サイトから予約すると500円引きになる。

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