JR北海道は12月13日、これまで「2024年春」としてきた交通系ICカード「Kitaca(キタカ)」の利用エリア拡大について、来年3月に実施すると発表した。これにより、新幹線駅と函館駅を結ぶアクセス列車「はこだてライナー」でも交通系ICカードが使えるようになる。
これまでは札幌を中心とした道央圏しかKitacaに対応していなかったが、来年3月以降は函館本線の函館~新函館北斗間(6駅)と岩見沢~旭川間(14駅)にエリアを拡大。函館市電と函館バスが導入している「ICAS nimoca(イカすニモカ)」をはじめ、全国相互利用サービスの対象となっている他の交通系ICカードも利用できるようになる。
現在、東北・北海道新幹線の終着駅である新函館北斗駅では、新幹線を降りた利用者が函館駅までのアクセス列車「はこだてライナー」にICカードで乗れないことに気付き、一度改札を出て紙のきっぷを買い求める光景が多く見られる。利用エリア拡大後は手持ちの交通系ICカードでそのまま改札を通れるようになり、利便性向上が見込まれる。