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函館に宅配・発送専門パン店「お届けPANだ」 豆腐店のおから入りパンも

食パンを掲げる高村さん

食パンを掲げる高村さん

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 宅配と発送専門のパン工房「お届けPAN(パン)だ」(函館市深堀町)が1月6日、オープンする。

生地におからを約3割入れた「おからパン」

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 佐々木豆腐店(宝来町)のおからを使う「おからパン」各種(1本400~450円、ハーフ200~230円)や食パン(1本800円、ハーフ450円)をはじめ、塩パンや白パン(以上、1個130円)など主食として食べられるパンを中心に14種を固定メニューとして販売。季節商品や新作も順次販売する。12月にはクリスマス用のシュトレンも販売する予定。メニューや価格は随時、Xで告知する。

 メールまたはXで注文を受けてから焼くため、「できれば前日まで、遅くとも受け取りより数時間前まで」の予約が必要。焼き上げたパンは、自宅または都合の良い場所まで届ける。配送地域は、函館市内と北斗市・七飯町・森町。遠隔地からの注文には宅配便で送る。

 パン作りと配送を1人で行う店主の高村武史さんは、江別市の鉄工メーカーに30年近く勤め、2022年にUターンしてからパン作りを学んだ。パン作りの師匠は、函館で40年ほど前からパン教室の講師を務めている高村さんの母。母がけがをしたことをきっかけにパン作りを手伝うようになり、「パン作りの面白さにはまった」という。

 家族全員、豆腐が好きなことから「おからパン」のアイデアも生まれ、どうせ仕事をするなら本当に自分がやりたいパン作りを仕事にしようと決意。市内のパン店からのアドバイスもあり、1人でできる業態として無店舗型の「お届け専門パン店」を開くことにした。イベント出店も検討しているという。

 「高齢者など買い物になかなか行けない方や、働いていて日中パン店に行けない方などにも利用してほしい。函館のさまざまな店をはじめ、地域の先達の皆さんに世話になって開業にこぎ着けたので、いずれは世話になった皆さんと新たな取り組みができたら」と高村さん。「ゆくゆくは子どもたちにパンを差し入れたり、被災した地域に募金したりできるよう、着実に利益を上げていきたい」と気を引き締める。

 営業時間は9時~17時。日曜定休。

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