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函館の学生ら、コロナ禍で途絶えた「大門祭」復活目指す CFで支援呼びかけ

大門学生祭実行委員会の高橋さんと川村さん

大門学生祭実行委員会の高橋さんと川村さん

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 函館市内の大学生たちが現在、コロナ禍で途絶えてしまった学生主体の祭りを復活させるため、11月のプレイベントに向けて準備を進めている。

かつて開催されていた「大門祭」の様子

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 学生たちが復活に取り組んでいる祭りは、2019年を最後に開催されていない「大門祭(大門合同学生祭)」。かつて函館の中心地だった函館駅前の「大門地区」の商店街関係者が大学生に「若い力で街を盛り上げてほしい」と声をかけたことがきっかけで2001(平成13)年にスタートした。毎年、函館にある複数の大学・短大・高等専門学校の学生で実行委員会を構成し、7月の週末に大門地区でステージイベントや模擬店を中心にさまざまな催しを実施していた。

 コロナ禍での中止が続くうちに学生の代替わりが進み実行委員会も消滅していたが、「コロナ禍で制限されていた地域とのつながりを改めて作りたい」と考えた北海道大学水産学部4年の川村菜月さんが呼びかけ人となり、賛同する学生約30人で「大門学生祭実行委員会」を結成。第1弾として11月3日、大門地区で「プレ大門学生祭」を開催。イベント運営の経験を積むと共に課題などを検証し、来年7月に「大門学生祭」として祭りを完全復活させる。

 実行委員会の目標は、祭りの運営を通したコミュニティーづくりとその維持。大学の枠を超えて学生同士が交流できる場を作り、地域住民とも交流できるきっかけを作ること。実行委員会の代表を務める川村さんは「学生同士の横のつながりだけでなく、地域のさまざまな世代の人たちと縦の軸でもつながれたら、今よりもっと面白いことができるはず」と期待を込める。「大門学生祭の運営だけにとどまらず、高校生と連携して企画を作るなど、さまざまな活動に取り組んでいけたら」とも。

 11月のプレ大門学生祭に向け9月30日まで、クラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。目標金額は100万円で、9月25日現在で53万円の支援金が集まっている。川村さんは「わくわくできて、どこか懐かしくなれるような温かさと、学生らしい新しさを併せ持つ祭りを作りたいので、ぜひ応援してもらえたら」と支援を呼びかける。

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