函館西部地区で暮らす猫たちの日常を僧侶が撮影した写真展「四・季・点・猫」が10月1日、国華山高龍寺(函館市船見町)で始まった。
寺の広報主任で、X(旧ツイッター)での発信を担当している守永辰良さんの写真を集めた同展。同寺は広報媒体によって発信内容を変えており、Xでは「寺の四季と寺に出入りする猫」をテーマに日々、写真の投稿を続けている。
今回の写真展では、守永さんが過去数年間に撮影した数千点の写真の中から、猫が主役となっているものだけをセレクト。今は愛猫家の元で暮らす猫の親子「ミケとトラ」が寺の境内にすみ着いていた時代のかわいらしい姿や、寺の周囲を中心にさまざまな場所でたくましく暮らす猫の姿を収めた写真60点以上をA2サイズで展示する。
ゲストとして、札幌の写真家サトウミキさんと函館イベント情報局の佐々木康弘さんが撮影した猫の写真も数点ずつ展示する。
「写真を通して、高龍寺に流れる緩やかで穏やかな時間の流れを共有してもらえたら」と住職の永井正人さん。守永さんも「その瞬間をただ生き、自然の中に溶け込む猫の姿からは、『今を生きる』という禅の精神を感じる。厳しさと優しさ、強さと癒やしが交錯するこの写真展を通して、猫の姿から何かを感じてもらえたら」と観覧を呼びかける。
観覧時間は10時~16時。10月14日まで。