五稜郭公園(函館市五稜郭町4)で12月13日より、「夜空に舞う五稜郭星空ランタン」のイベントが開催されている。クリスマスの願い事をしたためたランタンが大空に打ち上げられる。
愛知県からランタンが見たくて訪れた小学生、願い事は「いつも笑顔で穏やかに」
昨年より始まった催しで、主催はクラブツーリズム。関東などから函館を訪れる宿泊ツアーの一部として参加する観光客の姿も多いが、現地集合・解散の形での参加も可能となっている。
五稜郭タワーに集合した参加者らは、1階のアトリウムで「ミニクリスマスコンサート」を楽しんだ後、五稜郭奉行所の奥へと移動。LEDライトが付いたヘリウムガス入りの風船を和紙で包んで作られたランタンに願い事を書いたシールを貼った。時間になると一斉にランタンから手を離した。
地上の星と称される五稜郭で、星のように輝きながらゆっくりと浮かび上がるランタンを見上げる参加者からは歓声や溜め息が漏れた。時折、冬季の五稜郭のライトアップ「五稜星(ほし)の夢」のレーザービームがランタンや周辺の地面に当たると、ランタンの明かりと相まってファンタジックな光景を生み出した。
15日も開催。現地集合のツアーの参加費は2,500円(小学生以下無料)で、ランタン一つに願い事を書いて打ち上げることができる。定員に空きがある場合、打ち上げ時刻前に五稜郭タワーチケットカウンター横でも受け付ける。参加しなくても、打ち上げに時間に周辺からランタンが上がる光景を楽しむこともできる。
クラブツーリズムのツアー担当、築地久美子さんは「五稜郭の星の形と、ランタンが星空に浮かぶイメージがぴったり。来年以降も続けていきたい」と話す。
打ち上げは各日17時と18時10分の2回。