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函館元町の教会跡に紅茶専門店 道内初「フィーユ・ブルー」の茶葉使用

「もう紅茶を見たくない」とまで追い込みながら完成した、自信作のフルーツインティー

「もう紅茶を見たくない」とまで追い込みながら完成した、自信作のフルーツインティー

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 昭和初期に建造された教会を活用した紅茶専門店「Juicy fruits tea hakodate」(函館市元町)が12月1日、オープンした。内装には手を加えず、窓のステンドグラスもそのまま。建物内には同店のほかカフェや雑貨店も入っており、客はフードコートのように紅茶などを楽しむことができる。

元は教会であった建物の内装には手を加えず、窓のステンドグラスもそのまま使用

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 店主は東京在住。子どもが函館の学校に通っていることから函館が好きになり、子どもの同級生の母親をマネジャーとし、一緒に紅茶店を開くことにした。マネジャーの中貝紀子さんは東京在住の店主とのやり取りの中で「冬が厳しい北海道で店を開くということについて理解してもらうのが大変だった」と話す。暖房費がどれほどかかるのか、駐車場は必須だという点など一つ一つ解決していった。「一方で東京の方だからこそ成し遂げられたこともあった。北海道での取り扱いは初となる紅茶ブランド『フィーユ・ブルー』社の紅茶を取り扱えるようになったのは、東京にいる店主が直接同社に行って交渉してくれたから。スイーツも東京にいるパティシエを派遣してくれ、勉強させてもらうことができた」と話す。

 そのほか、オープンに向けて大変だったこととして「フルーツインティーの試作」を挙げた中貝さん。「最近SNS映えがするということでよく目にするので東京などに行って飲んでみたりしたが、見た目が良くても味が良くないものが多かった。自分たちの店では、見た目も味も良いものを提供したいと思い、試作に試作を重ねたが、メニュー化にこぎ着けるまでが本当に苦しくて、もう紅茶を見たくないとまで思ってしまった。でも、自信作ができあがったので、ぜひ試してほしい」とほほ笑む。

 オープン以降、SNSなどで話題を呼び、愛知や大阪、岐阜などから訪れる客もいるという。地元客はリピーターもいる。今後はランチも提供予定。「新聞社主催の文化センターでフレーバーティーを作る教室を開いたり、2月に開催されるフードフェスタに出店したり、いろいろなことに取り組んでいきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時

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