キッズプログラミング教室「自由研究研究所」(石川町62)で、冬休みの自由研究の題材向けに音楽再生プレーヤーを電子工作し、その中に入れる音声ファイルも自作する教室が開催されている。
自らの手で作った音楽再生プレーヤーを手にして笑顔、市内の中学生と高校生の姉妹
北海道の小学生は冬休みと夏休みがほぼ同日数なため、夏休みだけでなく冬休みにも自由研究の宿題がある。「自由研究研究所」の所長を務める三上裕司さんは、「親にとっては頭を抱える課題。自由研究研究所が手助けをして、子どもをクラスのヒーローにできたら」と冬休み期間中に一日だけの参加で完結する電子工作教室を用意した。
今年初となる教室が開かれたのは1月2日。三上さんは白衣をまとって教室に現れ、「発明家の博士」と名乗る。小学生の自由研究にとうたっているが年齢制限はなく、この日は中学生と高校生の姉妹が電子工作に挑戦した。制作するのは「オリジナルMP3プレーヤー」。再生したい内容をPCでタイピング。機械音声ファイルをSDカードで取り出し、電子基板をスピーカーと接続。三上さんの丁寧な指導で一つずつクリアし、子どもたちからは工程が進む度に笑みがこぼれた。所要時間は1時間弱。
参加した姉妹からは「すごく楽しかった」「簡単にできた!」と満足の声と共に「プラスマイナスの結線が難しかった」「今度ははんだ付けもしてみたい」と技術への興味を示す感想があった。
三上さんは現在3児の父。自分の子どもが通えるような教室を作りたいと、2018年3月より柏木町の自宅でプログラミングを開校。2019年3月から現在の場所で小中学生向けの教室を運営している。最近は、2020年度から始まる学校でのプログラミング教育必須化に向け、小学生のIT資格習得のサポートなどもしている。
冬休みの「MP3プレーヤー制作教室」では、道南圏以外の子どもにも体験してもらえるようにと、正月休み中も営業する。子どもの自由研究のほか、電子工作に関心のある大人のみでの参加も可能。
今後の開催は1月3日~5日、12日、19日を予定。各日10:30、13:30、15:00の開催で定員は各回4人まで。所要約1時間で参加費は3,000円。