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函館の水産物卸売市場で初売り式 「イカのまち」復活へ吉兆も 

縁起物のタイなどを競りに掛けるセレモニーや手締めで豊漁と商売繁盛を祈願した

縁起物のタイなどを競りに掛けるセレモニーや手締めで豊漁と商売繁盛を祈願した

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 函館市水産物地方卸売市場(函館市豊川町)で1月5日、年明け最初の取引を祝う「初売り式」が行われ、市場関係者や仲卸業者など約300人が集まった。

 7時から行われた式であいさつに立った工藤寿樹函館市長は、スルメイカ取扱量が2005年以降最低水準にとどまるなど全体的に不漁だった前年を振り返り、「漁模様が振るわず、水産業にとっては大変厳しい年となった。漁業者のみならず水産加工業にとっても大変な打撃となっている」と話した。

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 一方で、市が「育てる漁業」へのシフトや、先進技術の導入による漁業の作業省力化と生産性向上に取り組んでいることを紹介。「新鮮な魚介に魅力を感じて、函館に大勢の観光客が訪れている。これからも水産物の安定供給に尽力してほしい」と参列者を激励した。

 続いて登壇した魚市場買受人組合長の利波英樹さんは「今年は初競りにイカが300箱以上上場された。これまで初競りにイカが上場されたことはあまりなく、今年はいい年になるのではないかと思う」と期待を込めて話し、全員で手締めをして豊漁と商売繁盛を祈願した。

 式典用に用意されたタイなどを競り落とすセレモニーでは、仲卸業者や買受人から「8万両!」「10万両!」と威勢よく声が飛び、参列者から盛大な拍手が沸き起こった。この日の同市場の取扱量は例年と同程度の約18トンだった。