道の駅しかべ間歇泉公園(鹿部町鹿部)にこの冬、足湯に漬かりながら飲食できる「足湯茶屋」が登場した。本物の温泉に足を漬けながらビールを飲むこともでき、観光客の人気を集めている。
施設内の有料ゾーンにある足湯の席の一部にテーブルとメニューを置き、注文があればスタッフが足湯まで届ける。現在は「テスト版」として足湯から道の駅内のスタッフに電話をかけてもらう方式をとっているが、今後はテーブルに備えたボタンを押して話すだけで注文できるように改良する予定。メニューはビールのほか、人気商品のソフトクリームと函館美鈴の豆を使ったコーヒーをそろえる。子ども向け商品への要望もあることから、今後は施設内にあるおかず店の人気商品「揚げあんぱん」を加えるなど、随時メニューの追加や変更などを行う。
同施設内には国内でも数少ない天然の間欠泉があり、熱湯が勢いよく噴出する様子を間近に見ながら旅の疲れを癒やせる足湯は旅行者に好評だった。足湯茶屋開設後は体験した人がSNSでその様子を発信することも多く、「広告効果としては高いのでは」と関係者は期待を込める。
1月26日に同施設で開催されたイベントに合わせて足湯カフェを体験した函館市在住の会社員、森下裕一さんは「SNSで見て、冬の時期なら人が少なくてゆっくりできそうだと思って来た。人が多い時期なら、昔の駅弁立ち売りのように足湯に食べ物を売りに来てもいいと思う」と話していた。