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函館の豆腐店が自ら育てた大豆で作る「福豆豆腐」 節分に合わせて発売

豆腐店自らが有機農法で育てた「鶴の子大豆」を各店の製法で寄せ豆腐に仕上げた

豆腐店自らが有機農法で育てた「鶴の子大豆」を各店の製法で寄せ豆腐に仕上げた

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 函館市と七飯町の豆腐店などで構成する函館豆腐油揚組合が、大豆の栽培から製造までを一貫して手掛けたプレミアム商品「はこだて福豆豆腐」を節分に合わせて期間・数量限定で販売する。

節分と立春に豆腐を食べる「立春大吉豆腐」として定着させたいと話す工藤理事長

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 2018年に始動した地元豆腐店活性化プロジェクト「To Future(トウフューチャー)」の一環として、函館市内の農園の一角に在来種の「鶴の子大豆」を有機農法で栽培。趣旨に賛同する一般市民の協力を得ながら、組合に加盟する事業者が自ら種まきから収穫までの農作業に携わった。

 初年度の収量は天候不順の影響もあり63キロにとどまったが、2年目となった昨年は300キロ余りを収穫。この大豆を組合各店で分配して寄せ豆腐を作り、「はこだて福豆豆腐」として売り出す。近年、「白い豆腐には邪気を払って身を清める力がある」との言い伝えに基づいて2月3日の節分と4日の立春に豆腐を食べる風習が徐々に知られるようになってきていることから、「節分・立春に特別な豆腐を食べて福を呼んでほしい」と、この時期の販売を決めた。

 2月2日10時から、道の駅なないろ・ななえ(七飯町峠下)で来館者への振る舞いと販売を実施。3日・4日は、勝田豆腐店(七飯町大川)、寺本豆腐店(松陰町)、ツチヤ(花園町)の各店と移動販売車のJimo豆腐Soia(ジモトウフソイア)で販売する。2月22日・23日に函館アリーナ(湯川町)で開催される「はこだてFOODフェスタ」でも各日500丁ほどを販売する予定。300グラム入り、1個500円。

 同組合の理事長を務める日乃出食品社長の工藤英洋さんは「たくさんの人の協力を得てここまで来た。この機会に、普段は行かない地元の豆腐店に足を踏み入れて特別な豆腐を食べていただきたい」と呼び掛ける。

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