市民有志と賛同する飲食店で構成する「はこだてマーケット応援団」がこのほど、函館地域のテークアウト対応店を無料で掲載するウェブサイト「はこだてマーケット」を開設した。
IT企業の社長で、応援団の団長でもある笹谷隆さんが顔見知りの飲食店から「客が減って経営が苦しい」との声を数多く聞いたのをきっかけに、「ITを活用して何かの助けになれば」と発案。青森市内のテークアウト対応店を紹介するサイト「あおもりテイクアウト」からも協力を得て、同サイトを参考にしつつ、サイトを立ち上げた。
掲載を希望する店舗は、サイト内の登録フォームに連絡先やテークアウトメニューなどの必要事項を記入し、料理などの写真と共に送信する。店の公式サイトやSNSのリンクも掲載できる。掲載料は無料。送信した情報の登録は、市内の就労継続支援事業所の通所者が作業の一環として行う。公開期間は未定だが、新型コロナウイルス感染症がある程度収束するまで、当面の間継続する。
笹谷さんは「『3密』を避けて各飲食店自慢のメニューを自宅で楽しみながら、苦境に立たされている飲食店の支援にもなる。応援団は無料で『場所』を提供するので、店と市民の双方でサイトを育てていただければ」と期待を込める。