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函館・五稜郭公園など立ち入り規制 市民らSNSで観光流入抑制も

大型連休最終日の5月6日まで全面立ち入り禁止となった函館公園

大型連休最終日の5月6日まで全面立ち入り禁止となった函館公園

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 函館市は大型連休初日の4月29日、桜の名所として知られる函館公園と五稜郭公園の立ち入り規制を始めた。

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 両園は大型連休期間中に桜の見頃を迎えることが多く、例年は道内客を中心に大勢の観光客と市民が訪れる。だが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、函館山の麓にある函館公園は全面的に立ち入り禁止に。五稜郭公園は、堀の内側にある門を閉じて郭内への立ち入りを禁止する。堀の外側は開放するが、ジンギスカンなどの火気使用や宴会はできず、市は短時間の滞在にとどめるよう呼び掛けている。

 市内ではこのほか、函館山ロープウェイや五稜郭タワー、金森赤レンガ倉庫、函館朝市など主要な観光・商業施設がほぼ全てが5月6日まで臨時休業に。旧イギリス領事館をはじめとする函館市所有の観覧施設や、観光地近隣の市営駐車場も全面的に休業している。

 こうした状況を受けて、SNSで函館への観光流入を抑制しようとする動きが活発化。ツイッターやインスタグラムでは、多くの市民や全国の函館ファンがハッシュタグ「#函館観光お休み中」「#その日が来たら函館へ」を付けて函館の現状や過去の風景写真などを投稿している。

 情報サイト「函館イベント情報局」の運営者で、これらのハッシュタグを考案した佐々木康弘さんは「『今来ても本来の函館を楽しめないので、収束したらぜひ来てほしい、もしくはぜひ行きたい』という思いを表現したつもり。今年は過去の写真などで仮想旅行を楽しんでいただき、『その日』が来たら万全の態勢で観光客を迎えたい」と話す。

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