志海苔(しのり)海岸(函館市)で6月27日、子どもを対象に「海藻の森探検~海と日本プロジェクト~」が開催される。次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる「日本財団『海と日本プロジェクト』の一環。
主催は、昨年はこだて朝市で「ミニ水族館」を展開したはこだて海の教室実行委員会。函館は「がごめ昆布」に代表されるように昆布の生産量が日本一で、その他にもアオサやヒジキなど多種多様な海藻が採れる。そのことについて、函館に住む子どもたちに海藻の基礎知識や、海藻が海に果たす重要な役割を学ぶ場を用意する。
イベントには、北海道大学水産学部の先生や海藻を利用した製品づくりに取り組む企業や函館地域産業振興財団から成る産学官連携組織「海藻活用研究会」が協力。当日は北海道大学水産学部海洋生物資源科学部門海洋生物学科海洋共生学講座の安井肇教授によるビデオ教材で事前に海藻の勉強を行い、漁協からの許諾は得て普段は一般が入ることのできない場所で海藻や海の生き物を観察する。
事務局の阪口あき子さんは「参加した子どもたちが、このプログラムを通じて学んだ海藻についての知識を、友達や家族に説明することで『語り部』になってほしい。海藻の美しさや多様な色と形、海藻が持つ役割に感動して海藻に興味を持ち、自分でも調べるようになったり、食卓やスーパーなどで海藻を目にしたときに積極的に手に取るようになったりしてほしい」と期待する。
小学3年以上の子どもと保護者が対象。定員は10組で、参加費は300円。参加は事前の申し込みが必要。