小学生とその親を対象とした体験講座「海藻の森探検」が6月27日、志海苔漁港(志海苔町)周辺で開催された。主催は、はこだて海の教室実行委員会。
同実行委員会は、豊かな海を未来に残すことを目的に海に親しむ事業を展開する市民有志による任意団体。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、本年度は海藻をテーマにした活動を行う。
「海藻の森探検」は今年度最初の事業で、親子26人が参加。海藻活用研究会の布村重樹さんらが講師を務め、海の中でも場所によって生息する海藻が異なることを解説。波打ち際や潮の引いた岩場では、昆布、フノリ、ヒジキ、お好み焼きなどに使われるアオサなど、食卓でおなじみの海藻類の生きた姿を観察した。
布村さんは「函館は日本一の昆布の産地で、平安時代から天皇などに献上されていた。函館の海は暖流と寒流が混ざり合うため栄養素が豊富で、海藻が豊富にある」と説明。流れていた海藻を拾い集めていた小学生の男児は「いろいろな海藻を見て面白かった。明日の朝は海藻祭りにしようと思う」と笑顔で話していた。
同実行委員会は8月以降も、海藻に関連した体験イベントを開催していく考え。研究会の担当者も「『海藻のまち函館』として、もっと海藻を知ってもらい、活用してもらえるように活動していきたい」と力を込める。