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函館・湯川寺の「テラワーク」が好評 本堂などを1日1組限定で貸し出し

本堂が演奏や歌の練習場所としても利用されている

本堂が演奏や歌の練習場所としても利用されている

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 湯川寺(函館市湯川町)が本堂やカフェスペースなどを1日1組限定で貸し出す「テラワーク」が好評を得ている。

Wi-Fiを備えたカフェスペースで静かに作業することもできる

 同寺は4年ほど前から、勉強や作業などをしたい人のために平日と土曜の午後に寺を開放する取り組みを行い、春から秋にかけてはセルフでコーヒーなどが飲めるWi-Fi完備のカフェスペースも開設してきた。

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 ところが今年は新型コロナウイルスの影響で多くの人が1カ所に集まることを避ける必要が生じたことから、取り組みを転換。1日1組限定の予約制とし、空き状況をネットで公開することにした。利用を希望する人はスマートフォンなどから湯川寺の公式サイトにアクセスして空き情報を確認し、そのまま専用の申し込みフォームで利用したい日時を予約できる。場所を貸し出すだけでなく、「おひとりさま写経体験」と名付けた1日1組限定の写経体験も同様にウェブで申し込めるようにした。

 緊急事態宣言の終了などに伴って6月から本格的に始めたところ徐々に注目を集め、一般的な作業のほか演奏の練習や動画の生配信を行うなど、既にさまざまな用途で活用されている。おひとりさま写経体験も人気で、6月後半はほぼ毎日申し込みがあったという。今後も子ども向けの体験教室の会場として使われることが決まっているほか、7月25日にはアマチュア劇団が朗読公演のオンライン配信を寺から行う予定。

 副住職の筒井章順さんは「新しい取り組みのように見えるかもしれないが、江戸時代にお寺が担っていた『寺子屋』や『集会場』の役割に戻していきたいとの考えが根底にある」と取り組みの意図を説明する。

 「テラワーク」ができる時間帯は13時から夕方ごろまで。参加費は定めておらず、利用の際に本堂をお参りして「お気持ち」をさい銭箱に納める方式とする。

 「寺という『場』を生かすことが目的」とする筒井さんは「私たちは『場』をつくる役目。そこでさまざまな活動が行われることで新たな出会いや発展が生まれ、やがて地域に輪が広がっていけば」と期待を込める。

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