電話一本で自宅まで生ビールをつぎに行く「生ビール出前便」が好調だ。函館市本町と松風町に2店舗を展開するバー「Twin Feather(ツインフェザー)」が緊急事態宣言中の5月中旬にスタート。外出自粛で外での飲食を楽しめない市民に自宅で生ビールを味わってもらおうと、車にビールサーバーを積み込んで出前を始めた。5月下旬からは、荷台を屋台風に改装した軽トラックで出前している。
生ビールのほかサワー各種もあり、どちらもサーバーからつぎたてを1杯600円で提供。ナッツやカルパスなど手軽なおつまみも用意する。夏に向け、かき氷もメニューに加える予定だ。
出前の対象地域は函館市内と近郊。2杯以上から注文可能で、電話があればすぐに指定の場所まで駆け付け、クリアカップに生ビールを注いで提供する。自宅からの注文のほか、公園やキャンプ場などでバーベキューを楽しむ団体客から注文が入ったことも。7月に入ってからは乙部町でのイベントにも出店し好評だったという。
出前時間は平日が17時~22時、土曜・日曜・祝日は12時~20時。水曜定休。店主の館山康宣さんは「自粛に合わせて始めたが、小さい子どもがいるお母さんや高齢者など、外に飲みに行きたくてもなかなか難しい層にとても喜ばれており、需要があることが分かった。今後もできる限り続けていきたい」と話す。