函館産ブリの消費拡大を目指すグルメイベント「ブリフェス」が10月10日に始まり、オープニング企画としてブリ料理が市民に振る舞われた。主催は海に親しむ事業を展開する「はこだて海の教室実行委員会」。
甘辛いたれをまぶした「ブリたれカツ」は柔らかくて臭みもないと好評
ブリフェスは、全国3位の漁獲量がありながら地元での消費が低迷している函館産ブリの新たな食べ方を提案し、食文化として定着させることを目指すイベント。飲食店の協力を得て考案した新グルメ「函館ブリたれカツ」を市内の飲食店20店で提供する。
この日は10時30分からシエスタハコダテ(函館市本町)屋外で「函館ブリたれカツ」の無料振る舞いを実施。函館・南茅部産のブリの切り身を牛乳に浸してから昆布エキスをまぶし、衣を付けて揚げた「ブリカツ」に甘辛いたれを掛け、道行く人に振る舞った。口にした市民からは「もっとパサパサしていると思ったが、予想外に柔らかい食感で驚いた」「生臭さが全くなくて食べやすい」などの声が聞かれた。参加各店で提供する「函館ブリたれカツ」も下処理の方法は同じで、衣の種類や揚げ方、たれの味付けなどは各店が独自に工夫する。
参加各店でも「ブリフェス」のパンフレットを手にしながら「函館ブリたれカツ」を求める客が目立ち、市民のブリ料理への関心度の高さをうかがわせた。SNSでは「どの店もおいしくておなかいっぱいになった」「定番メニューに加えてほしい」「みんなも行ったほうがいい」など好意的な投稿が見られる。
同実行委員会の國分晋吾さんは「子どもたちがおいしく食べられて、飲食店がメニューとして出せる料理を目指して『函館ブリたれカツ』を考案した。ブリが食文化として定着する潮流を作るためにも、まずはブリフェスに参加して、おいしくブリを食べてほしい」と参加を呼び掛ける。18日まで。