クリスマスに合わせ、自分が買った絵本や児童書などを見ず知らずの子どもたちにプレゼントとして贈る社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2020」が11月1日、函館栄好堂丸井今井店(函館市本町)で始まった。
経済的事情や病気・入院、自然災害などで厳しい環境にあり、クリスマスを祝うことが難しい全国の子どもたちに本を届けるプロジェクトで、NPO法人「チャリティーサンタ」が主催。2017年から毎年行われ、今年は全国36都道府県の計307店で実施する。
子どもに贈りたい本を書店で選び、購入する際にブックサンタに参加する旨を伝えて本を寄付すると誰でもプロジェクトに参加できる。寄付した人には本と引き換えにブックサンタ参加ステッカーとサンクスレターが進呈される。サンクスレター記載のURLにアクセスすると、プロジェクトの進行状況や子どもたちがサンタクロースに宛てて書いた手紙などが閲覧できる。
店頭で寄付された本はプレゼント包装し、同NPOの研修を受けたボランティアサンタクロースが12月24日、全国の対象家庭に直接届ける。届け先は、事前に申し込みがあった家庭や施設から選考する。昨年は、全国約3000人の子どもたちに計6136冊の本を届けたという。
同NPO代表でプロジェクトリーダーを務める清輔(きよすけ)夏輝さんは「皆さまが選んだ大切な本をプレゼントとして届ける。子どもたちが一年で最も楽しみにしている日に、寄付という形で協力いただければ」と支援を呼び掛ける。書店に行けない場合はネット書店やクラウドファンディングからも支援できる。