「アップルムーン絵画工房作品展」が12月22日、函館国際ホテル(函館市大手町)のギャラリーカリヨンで始まった。
絵画教室アップルムーン(函館市本通2)の講師を務める画家、三浦卓也さんと月村朝子さんの作品展。三浦さんは、「リアリズムを描く」という自身のスタイルを確立した学生時代から今に至るまでの間に描いた作品の中から、肖像画など4点を出品。「人物や動物の表面や一瞬の表情ではなく、『その人らしさ』や生きてきた時間などを画面に練り込むような思いで描いている」と絵に込めた思いを話す。「家族やペットなどの姿を絵で残したいというオーダーも受けているので、相談してほしい」とも。
「コロナで日常ががらりと変わったので、日常の中で今まで描いてこなかったものを残そうと思った」と話す月村さんは、自宅でくつろぐ両親の様子や旧戸井線の風景、絵画教室の生徒をモデルにした作品など、身近な題材を描いた今年の作品4点を出品。「身近なものはいつでも描けるように思っていたが、どんどん状況が変化していく中で、その時でなければ描けないものもあると感じた」とこの1年を振り返る。
「あまり表現主義ではなく、それぞれが日常の中の『愛すべきもの』を描いたので、画家が良いと思った空気感を皆さんと共有できたら」と三浦さん。
開廊時間は9時~20時。2021年1月10日まで。