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函館「げんきファームの台所」、農場直送野菜を使った総菜の移動販売開始

農場直送の野菜を使った総菜の移動販売を始めた「げんきファームの台所」

農場直送の野菜を使った総菜の移動販売を始めた「げんきファームの台所」

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 農業の6次産業化に取り組む「げんきファーム」(函館市陣川町)が2月8日、総菜の移動販売を始めた。

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 農場直送の野菜を使った家庭的な料理を提供する飲食店「げんきファームの台所」を2020年3月まで鍛治町で運営してきた。当初は同年4月の移転オープンを目指していたが、新型コロナウイルス拡大の影響でいったん延期に。テークアウト需要の高まりを踏まえ、総菜製造業の営業許可を取得し、市内各地に出向いて自家製の総菜を売るスタイルに切り替えた。

 「肉や魚と一緒においしく野菜を食べてほしい」と日替わりで8~10品の総菜を作り、曜日ごとに決まった場所で販売。中でも、唐揚げやイカリングなどの揚げ物にオリジナルの「長ネギタルタルソース」を添えたシリーズが人気を集めているという。その日のメニューはツイッターで事前に知らせる。

 移動販売の開始と同時に、コロナ禍で困窮している学生を支援する企画もスタート。生活が困窮している学生には、学生証の提示で総菜を3品まで半額で販売する。代表の山田圭寿さんは「市内の学生から、『バイトを減らされて生活に困っている』『1日菓子パン1個でしのいでいる』といった話をよく聞く。卒業後にこの街を離れてしまうとしても、函館は温かかったとの思い出を持ってほしい。あくまでも困窮している学生向けの企画だが、困っているかどうかの判断は本人に任せたい」と話す。

 消費者の立場から同店の学生支援に協力できる「学生支援付き商品券」も販売。同店が販売する通常の商品券は5,000円で1,000円分、1万円で2,000円分のプレミアムが付くが、学生支援付き商品券はプレミアム分を学生支援(半額割り引き)の資金に充てる。購入金額通りの買い物ができ、同時に学生の支援もできることから通常の商品券よりもよく売れているという。

 販売時間は15時~18時30分(火曜のみ15時30分~)。販売場所は、月曜=ぱん屋wakka前(美原4)、第1・第2・第4火曜=特別養護老人ホームあい亀田港(亀田港町)、水曜=酒房さかつね前(田家町)、木曜=湯川寺駐車場(湯川町3)、金曜=MIRAI BASE前(美原2)。水曜を除く平日は陣川町の「げんきファーム新鮮野菜直売所」でも販売する。商品が無くなり次第終了。

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