函館市が3月19日、宿泊料を半額に割り引く「はこだて割」の開始を4月1日に前倒しすると発表した。
市ではこれまで、Go To トラベル事業の再開に合わせて始める予定だったが、対象を市民に限定し開始を早めることにしたという。
新型コロナウイルス感染症対策の一つとして市が取り組む「はこだて割」は、大幅に落ち込んだ観光需要の早期回復を図るため、1人1泊5,000円以上の宿泊を対象に、宿泊料の半額を市が補助する制度。1泊1万円を上限に、3連泊まで助成する。交通費を含む総額1万円以上のパッケージ旅行も、1泊当たり5,000円を定額で助成する。対象期間は4月1日~6月30日。延べ20万人分の予算を確保した。
割引率などは、市民限定で3月末まで行う「函館の冬割」と同じ。「はこだて割」も市民限定で始め、Go To トラベル事業の再開状況に合わせて対象を拡大する。Go Toトラベル再開後は「はこだて割」と併用できる。
花見時期の市の対応について、工藤寿樹市長は同日の会見で「花は見られる状況にしたい」と話し、昨年行った五稜郭公園の郭内や函館公園の封鎖はしない考えを示した。見物客同士が至近距離ですれ違うことのないよう、園内を一方通行にするなどの対策も検討する。市長は「(五稜郭公園や函館公園での)火気使用や飲食はご遠慮いただきたい」と呼び掛け、花見に伴う宴会の自粛を求めた。具体的な対応はあらためて発表する。