民泊施設「えびすまち高田屋」(函館市末広町)の運営などを手掛けるコルディス(中道1)が5月1日、電動バイクを使った旅行者向けの街巡り体験を提供する店「旅ショップmina」(TEL 090-2057-8572)を開業する。
EVモビリティーメーカー「ブレイズ」(愛知県名古屋市)の超小型電動バイク「ブレイズスマートEV」5台を導入。モデルコースとして、漁港周辺の景色を訪ねる「海のコース」、海を望む坂道とレトロな街並みを巡る「坂のコース」、昔ながらの商店街や立待岬などを訪ねる「谷地頭コース」の3コースを設定した。体験者は自分が行きたいコースを選び、ビュースポットや特色ある店・施設などを大まかに示したマップを頼りに電動バイクで街を巡る。
体験中はコースを外れてもよく、気になった場所に寄り道するのも自由。見たい景色や寄ってみたい場所などをあらかじめ体験者に尋ね、それに合わせた立ち寄りポイントを薦めることもあるという。
コルディス代表社員の高田鮎子さんは、電動バイクのメリットに「自転車より楽で、レンタカーよりコンパクト」である点を挙げる。体力を気にすることなく行きたい場所まで足を伸ばすことができ、自転車には厳しい急な坂道を上ることもできるからだという。走行中に気になった場所で停車するのも容易で、自動車よりも小回りが利く。高田さんは「エンジン音がないので、風や波の音、鳥のさえずりなどを聞きながら街巡りができる。この街で暮らす人との触れ合いや、街を掘り下げる楽しさを感じてもらえたら」と話す。
電動バイクの運転には原付の免許とヘルメットの装着が必要。出発前にはスタッフがブレーキやウインカーの操作などを体験者にレクチャーする。体験時間と料金は、海のコース=2時間5,000円、坂コースと谷地頭コース=各1時間30分4,000円(いずれも1人料金)。最少催行人数は1人。体験は予約が必要で、旅ショップminaサイトか電話で受け付ける。今年の営業は10月末ごろまでを予定している。
同店のオープンを記念し、5月2日に電動バイクの試乗体験会を開く。食のイベントや地元食材のブランディングなどを手掛けるプロジェクト「函館チッタ」による食材やフードの販売も行う。開催時間は10時~15時ごろ。雨天の場合はバイクの試乗や体験を行わない。