函館七飯ゴンドラ(七飯町東大沼)が4月29日、今シーズンの運行を開始した。
運行初日はスノーシューを着用して山頂の雪の上を古く体験ツアーが行われた
冬季は横津岳の斜面を滑走できるスキー場「函館七飯スノーパーク」として営業している函館七飯ゴンドラ。春から秋までは、全長3319メートル、片道約15分の行程を生かし、駒ケ岳や大沼国定公園、遠くは羊蹄山やニセコ連峰まで一望する眺望ゴンドラとして営業する。
運行初日はオープニングイベントとして、ゴンドラ搭乗とスノーシュー着用での雪山散歩、山頂「ピークカフェ」でのランチをセットにした特別プラン「春の雪山散歩と天空のランチ」を実施。地元の愛好者や観光業関係者ら10人が参加し、新緑が芽吹きつつある春の景色を眺めながら冬の名残をとどめる雪の上を歩き、2つの季節を感じながら散策を楽しんだ。
山頂の雪がなくなり次第、ノルディックウオーキングの公認指導員がガイドするプラン「ノルディックウォーキングと天空のランチパック」を実施する。ゴンドラ往復搭乗とノルディックウオーキング基礎講座、ガイド付き山頂周辺散策、ランチセットを含む内容で、1人4,800円。予約制で、2人以上から申し込みを受け付ける。
支配人の竹沢勝美さんは「人の往来が制限される中で営業を開始してよいのかと考えたが、地元の皆さんも密にならず開放感を味わえる場所を探しているのではないかと思い、今期のオープンを決めた」と話す。地元在住者向けとして実施したオープニングプランに募集人数を上回る応募があったことで「手応えを感じている」と竹沢さん。「今後も山頂でのヨガ体験やジャズ演奏など地元向けの企画を行っていきたい」とする。
ゴンドラ搭乗料金は、大人=1,800円、子ども=1,000円(いずれも往復)。運行時間は9時30分~15時45分。山頂「ピークカフェ」の営業時間も同じ。今期の営業期間は11月7日まで。