志海苔海岸(函館市志海苔町)で5月29日、海岸に自生するさまざまな海藻や、海藻の中にすむ海の生き物を親子で観察し、専門家から解説を聞く体験教室「海藻の森探検~海と日本プロジェクト~」が開かれる。
主催する「はこだて海の教室」実行委員会は、次世代に豊かな海を引き継ぐことを目的に「函館朝市ミニ水族館」や海に関連した子ども向け講座などを運営する団体。「海藻の森探検」教室は昨年6月に続いて2回目で、日本財団「海と日本プロジェクト」の助成を受けて行う。
当日は未利用海藻の活用に取り組む産学官連携組織「海藻活用研究会」のメンバーが講師を務め、干潮時に姿を現す岩場を歩きながら海藻の基本知識や役割について学ぶ。昨年は参加した子どもたちから「身近にワカメや昆布がたくさんあるなんて思ってもみなかった」「海の生き物が共生していることを知り、海についてもっとたくさん知りたくなった」などの声が寄せられたという。
同実行委員会は「函館は生産量日本一を誇る昆布の産地で、多種多様な海藻が豊富に取れる『海藻の町』。色や形もさまざまな海藻を間近で観察し、実際に手で触れることで地元の海に誇りを感じ、その語り部となってもらえたら」と期待を込める。
小学生の子どもと保護者が対象で、保護者1人に対して小学生2人まで参加可能。定員は60人で、参加費は1組100円。参加は電話での事前申し込みが必要(TEL 0138-86-7602、先着順)。新型コロナウイルス感染対策として少人数グループでの見学とし、受付後に事務局で調整の上で参加者に集合時間を知らせる。集合時間は10時~12時30分の間になる見込みで、見学時間は徒歩での移動時間などを含めて約1時間。
事務局スタッフの仙石智義さんは「お好み焼きやポテトチップスに使われているアオノリやアオサといった緑藻類など、おなじみの海藻も見られる。どのように海で生きているのか、ぜひ手に取って確かめてみてほしい。新しい発見が必ずあるはず」と参加を呼び掛ける。