地域プロデュース事業などを手掛けるハコダテミライカモン(函館市大手町)が6月10日、プレミアム付き前売り食事券を購入することで函館市内の飲食店を支援するクラウドファンディング(CF)を始めた。
同社が飲食店支援のCFを行うのは、昨年3月に続いて2度目。前回は目標額の4倍に当たる200万円以上を集めた。今回も目標額を50万円に設定し、市内32店の飲食店の食事券をリターン(返礼品)として用意した。3,000円の寄付で3,300円分、5,000円の寄付で5,500円分のプレミアム付き食事券を用意する。
前回のCF終了後、飲食店が調理した夕食用の総菜を職場に届けるサービス「おかずデリバリー」を展開し、飲食店の売り上げ確保に貢献してきた同社。同サービスを通して飲食店と接することが多い矢田項一社長は「初めての事態に戸惑いを隠せない飲食店が大半だった前回とは違い、多くの店が今回の緊急事態宣言を前向きに捉えていた。宣言が開けたら最高のパフォーマンスで迎えるため、スタッフ教育、メニュー開発、店舗改装などに取り組む充電期間にしてきた」と現状について話す。
「会食自粛の長期化で消費者と飲食店との心の距離は遠くなってしまったかもしれないが、CFを通して少しでもそれを近付ける後押しがしたい。そのためにお得なチケットを用意したので、安心して行けるようになったらぜひ飲食店に足を運んでもらえたら」とも。
食事券の使用期限は12月31日までで、店内飲食とテークアウトのどちらでも使える。クリスマスのオードブルやおせちの購入などにも使える。CFサイトのCAMPFIREで「函館飲食店の未来を灯(とも)そう!飲食店と地域をつなぐ“前払いチケット”第二弾」の名称で公開中。