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函館「花びしホテル」、縄文遺跡群の世界遺産登録に向け記念商品や体験教室

縄文にちなんだ土産品を集めたコーナー

縄文にちなんだ土産品を集めたコーナー

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 「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向け、花びしホテル(函館市湯川町1)が縄文にちなんだオリジナル商品の販売や土器作り体験などの記念企画を打ち出している。

はこだてわいん「世界遺産登録記念ラベル」

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 北海道と青森・岩手・秋田の3県にある17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」。函館の垣ノ島遺跡(臼尻町)は「集落の成立」、大船遺跡(大船町)は「拠点集落の出現」を示す構成資産と位置付けられている。国際記念物遺跡会議(イコモス)によって今年5月に世界文化遺産登録の勧告が出されており、7月16日に始まった世界遺産委員会の審議を経て正式な結果が決まる。同委員会の発表によれば、縄文遺跡群の審議は7月27日18時30分~20時30分(日本時間)に行う予定。

 同ホテルはこれに先立ち、はこだてわいん(七飯町)のワイン「年輪(赤・白)」にオリジナルラベルを貼り付けた「世界遺産登録記念ラベル」を7月21日に発売。赤は大船遺跡の竪穴建物、白は同遺跡の空撮写真をあしらったデザインで、各1本(720ミリリットル)=1,490円。ホテル内の売店で販売し、売り上げの一部を縄文遺跡群の保存整備や各種取り組みの応援を目的として函館市に寄付する。

 売店には、ワインに加えて縄文遺跡や国宝「中空土偶」にちなんだ土産品と、両遺跡がある南茅部地区の特産品を集めたコーナーを開設。宿泊客に函館の縄文遺跡をアピールする。

 世界遺産の登録を祝う横断幕やミニのぼり、ポスターなどの掲示物も制作。登録が正式に決まり次第、館内のさまざまな場所に掲出し、祝福ムードを演出する。

 8月1日と15日は地元の陶芸家を講師に招き、1時間半~2時間程度で縄文式土器を作る体験教室を開く。参加費は2,000円。1人から参加可能で、対象は5歳~大人。参加には電話での申し込みが必要。

 一連の企画を担当する宿泊・営業部予約課の岡崎真介課長は「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録は、今後の観光需要回復のきっかけの一つになると期待している。地元企業や地域の皆さんと手を携えながら、函館に世界遺産があることをアピールしていけたら」と話す。

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