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鹿部町・一印高田水産「雪たらこ」が「北のハイグレード食品」受賞

「北のハイグレード食品」に選定された一印高田水産の「雪たらこ」

「北のハイグレード食品」に選定された一印高田水産の「雪たらこ」

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 北海道の優れた加工食品を選定する「北のハイグレード食品2022」に一印高田水産(鹿部町)の「雪たらこ」が選ばれ、2月22日に受賞式が行われた。

「雪たらこ」の化粧箱

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 北のハイグレード食品は、作り手が知恵と工夫を凝らし、手間を積み重ねて生み出した加工食品の中から特に優れた「道産食品のトップランナー」を北海道が認定する制度。一流シェフやカリスマバイヤー、流通関係者らで構成する「北海道 食のサポーター」が審査を行う。2010(平成22)年度に始まり、昨年度までの11年間で計165商品が選ばれた。

 本年度は、ワイン、乳製品、水産加工品、畜産加工品、スイーツなど16事業者17商品が受賞した。渡島地方で唯一の受賞となった「雪たらこ」(道内参考価格450グラム=3,500円)は、鹿部近海で取れたスケトウダラを買い付けて自社でさばき、特に「品質の良い」原卵だけを選別して塩漬けしたタラコ製品。一般的なタラコに使われている合成着色料と発色剤を使わず、紅こうじで色を付けた。天然由来の原料で着色し、かつ発色剤を使っていないタラコは業界でも珍しいという。

 審査員からは「天然着色でこの色は素晴らしい」「一粒一粒がきめ細かく食感もしっかりあり、色も艶があり鮮やかなピンク色」「卵のサラサラ感、うま味とも上品な一品に仕上がっている」「口の中でさらりとほぐれ、広がる磯の香り。素材ありのままのように感じさせる一品」などのコメントが聞かれた。

 同社専務の高田未花さんは「漁師が品質の良い魚を取ってきてくれることや、当社のスタッフが魚をさばき、原卵を選別していること。日々の当たり前のようなことが当たり前ではないのだと評価された思い」と受賞を喜ぶ。「数あるタラコの中から、当社の製品を『おいしい』と応援してくれるお客さまのおかげでタラコを作り続けることができた。今後も賞に恥じないよう、より良いものを作っていかなければと気が引き締まる思い」とも。

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