アクリル板を切り抜き加工して「HAKODATE」の文字を表現したアクリルスタンド「HAKODATEスタンド」が現在、SNS上で話題を集めている。
観光名所と「HAKODATEスタンド」を一緒に撮影すると観光ポスター風の写真に
HAKODATEスタンドは、青森市の地場産品ショップ「青森県地場セレクト」が昨年8月に発売した「AOMORIスタンド」の派生商品。AOMORIスタンドは、同市内の「あおもり駅前ビーチ」に昨年夏に設置された「AOMORI」モニュメントを手の平サイズに再現した製品として考案され、「SNS映えする写真が撮れる」として市内を中心に大きな反響を巻き起こした。その後、青森県内の他の自治体にも同様のアクリルスタンドを作る動きが広まり、これまでに県内20以上の自治体で「ご当地スタンド」が発売されている。
イベント情報サイト「函館イベント情報局」を運営する佐々木康弘さんはこうした動きを踏まえ、青森県内の「ご当地スタンド」の製造を一手に引き受ける弘前市の業者に1月、「HAKODATEスタンド」の製作を依頼。食品の企画開発や小売業などを手がけるKIZUNA(桔梗町)が販売元となり、4月8日に第1弾として赤と青各100個の計200個を発売。4月下旬にも第2弾として同量を販売し、現在までにほぼ完売している。
「HAKODATEスタンドを手に、さまざまな場所に足を運んで写真を撮ることで、改めて函館の良さを感じるきっかけにしてほしい」と佐々木さん。「市民が楽しんで函館の景色をSNSに投稿しているのを見て、遠方の人も『盛り上がっていて楽しそう』『函館に行って写真を撮りたい』と思ってもらえたら」と話す。KIZUNAの川崎良平社長も「どう写真を撮れば『映える』かを追求したり、ジェルネイルで装飾したりと、楽しんでいる様子がSNSで毎日のように発信されているのがうれしい。たくさん写真を撮って、大いに『HAKODATE』を楽しんでもらえたら」と呼びかける。
参考価格は648円。6月上旬に第3弾として赤と黄色の発売を予定している。セブン-イレブン函館五稜郭公園前(函館市五稜郭町)のほか、市内の複数の土産物店などで販売する。