ホテル「JRイン函館」（函館市若松町）が、国鉄時代から運用されているキハ40形気動車をテーマにしたコンセプトルーム「キハ40トレインルーム」を新設し、10月14日、発売する。

自由に操作できる運転台

　客室内には、引退したキハ40から取り外したさまざまな部品を設置。部屋の一角には、社員教育用に制作された実物同様の運転台を配置した。列車の先頭部から撮影した走行動画をモニターで視聴しながら自由に操作でき、ワンマン運転の音声を流すことも可能。運賃表示機に駅名や金額を表示させることもできる。函館駅構内を見下ろすトレインビューの窓辺には、「国鉄ブルー」のモケットをそのまま生かしたボックスシートを置いた。

　ハンガーにはつり輪を取り付け、デスクには車内の天井にあった扇風機をオブジェとして飾る。壁には、道南エリアの路線図や車両側面に取り付ける行先標（サボ）、駅名標広告、優先席などのステッカー、同ホテルスタッフが撮影したキハ40の写真などを掲出。共用部に面した客室の扉外側には、部屋番号の816号室にちなんだ「キハ40 816」の車両番号票（レプリカ）を掲出する。

　客室タイプは、1～2人用の禁煙ラージツインルーム。1人当たりの宿泊料（素泊まり）は、1人1室利用時＝1万6,400円～、2人1室利用時＝8,200円～。11月1日より宿泊可能。