函館在住の元アイドル、Moeka(もえか)さんがプロデュースするガールズグループ「Chu-Hapi(チューハピ)」の初期メンバーが11月7日、ネット上でお披露目された。来年春の初ライブに向け、ダンスとボーカルの練習に励んでいる。
Moekaさんは、2011(平成23)年から2016(平成28)年にかけて活動した北斗市公認のご当地アイドルグループ「北斗夢学院桜組」の元メンバー。アイドル活動終了後から「自身の経験を生かしてガールズグループのプロデュースをしたい」と考えるようになり、長い構想期間を経て7月~8月、メンバーを募集した。
グループのコンセプトは「世界一幸せなガールズグループ」。「メンバーが心から楽しさや喜びを感じながら活動することで、周りの人に勇気や元気、幸せをお裾分けできるグループでありたい」との意図を込めた。グループ名の「Chu-Hapi」は、「幸せを選択する」という意味の「Choose happiness(チューズ ハピネス)」を呼びやすく略した。
オーディションを経て初期メンバーに合格したのは、中学2年~高校2年の5人。芸能界に興味があり、これまで何度か養成所などのオーディションを受けた経験があるという高校2年のYun(ユン)さんは「受かったこともあるが、結局遠方なので活動できなかった。地元で芸能活動ができるという募集を見て、これしかないと思ってすぐに応募した」と話す。
「歌やダンス、演劇など、人前に出ることに興味があった。5人全員が平和主義で、プロデューサーのMoekaさんの教えをしっかり守って楽しく活動できていると思う」と話すのは、小学3年から現在まで「函館野外劇」に出演し続けている高校1年のNats(ナツ)さん。
ダンスに興味がありながら学ぶ機会がなかったという中学3年のCua(クア)さんは「やってみたいことが函館でできたらいいなと思って応募した。見かけたら気軽に話しかけてもらえるような、優しそうなグループだと思われたい」と目指すグループ像を描く。
「地元に何もないと感じている人たちにも、新たなシンボルとして認識してもらえるように存在になれたら」と話すのは、幼い頃からアイドルに興味があったという高校2年のRuka(ルカ)さん。女優になりたいとの夢を持つ中学2年のCoco(ココ)さんも「メンバーのみんなと話すのが楽しい。これからの活動を通して、函館市民の誰もが知っているグループを目指していきたい」と笑顔を見せる。
「ダンスやボーカルのスキルはそれぞれ差があるが、『自分がやりたいと思って応募した』という思いだけが唯一この5人に共通していた」とMoekaさん。「彼女たちの存在があることで、『この前イベントで見た』と会話のきっかけになったり、もっと下の年代の子どもたちが『自分たちもあんな活動をしてみたい』と思ったり、さまざまな形で函館を盛り上げていきたい」と話す。「動画で勝手に函館をPRしていきたい」とも。
11月16日にはメンバー5人で初めての生配信を行い、246人が視聴した。今後も来年春に開く予定のお披露目ライブに向け、ダンスと歌のレッスンを続けながらSNSと配信を中心に活動していく。