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北斗「五島軒」工場敷地内に直売店 焼き菓子の端材などを割安販売

直売店「CRUMB+(クラムプラス)」店内

直売店「CRUMB+(クラムプラス)」店内

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 函館の老舗洋食店「五島軒」の第一工場(北斗市追分3)内に4月28日、焼き菓子の端材を活用したスイーツや訳あり品などを安く販売する直売店「CRUMB+(クラムプラス)」がオープンする。

ケーキ類の端材を使ったカップケーキ「クラムカップ」

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 フードロス減少に向け、これまで廃棄していた食材を再利用し、新たな価値を付けて販売するというコンセプトを掲げる同店。隣接する工場で作る焼き菓子やケーキ類のうち、製品にする際に切り落とす端の部分やオーブンで焼く際にできる焼きムラなどの端材(=クラム)をカットし、クリームやジャムなどをトッピングしたカップケーキ「クラムカップ」(300円)を同店限定商品として販売する。端材の内容は、その日の工場の作業によって変わる。

 ロールケーキの耳など、ケーキを成型する際にできる端材を詰め合わせた「ケーキクラム」(300円)も同店限定商品。シュークリーム、エクレア、プリン(以上200円)などは、工場で作ったできたての正規品を割安で販売する。

 揚げる際に破裂してしまったカレーパンは、チーズをトッピングするなどアレンジを加えて販売。梱包(こんぽう)中に割れてしまったクッキーや配送中にへこんだ缶詰、賞味期限が近いレトルトカレーなど、さまざまな理由で店頭から返品された製品も通常より安く販売する。

 価格は100円~1,000円で、100円単位で統一。店員はおらず、代金を自分で計算して料金箱に入れる。支払いは現金のみ。収益の一部は、フードバンク道南協議会に寄付する。24時間営業で、朝と夕方に商品を補充する予定。

 直売店オープンに合わせ、洋菓子の製造工程や五島軒の歴史をまとめたパネルなどが見学できる「洋菓子製造ギャラリー」もオープンする。平日10時~16時は自由に見学できる。7月ごろから団体見学も受け入れる予定。

 若山豪社長は「時間に関係なくお買い求めいただけるよう、24時間営業に踏み切った。クラムプラスの運営を通して、労働力不足とフードロス、この2つの課題解決にチャレンジしたい」と話す。

【6月21日追記】5月30日より、営業時間が火曜~金曜の10時~16時に変更されました

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