函館市内の6カ所で現在、「ラブライブ!サンシャイン!!」函館編に登場した「Saint Snow」のAR(拡張現実)スタンプラリー」が開催されている。
五稜郭タワー1階チケットカウンター、茶房 菊泉、FMいるかオープンスタジオ、金森赤レンガ倉庫 BAYはこだてインフォメーション、ラッキーピエロ ベイエリア本店、元町観光案内所の6カ所の「聖地」にあるマーカーを専用アプリ「COCOAR2」でスキャンするとスタンプを得ることができる。6個全て集めると、「Saint Snow」のスペシャル画像がもらえる仕組み。
さらにARで画面内に現れる鹿角聖良か鹿角理亞と一緒に、記念写真を撮ったり、函館の景色などを背景に写真を撮ったりすることも可能。
この取り組みは函館市観光部観光誘致課と日本航空函館支店とで行っている。同課課長の寺澤輝義さんは「昨年、同作品のイベントは大きな盛り上がりを見せ、『アニメツーリズム』というものの効果を肌で感じることができた。函館には観光名所や名物が数多くあり、観光客も多いが若い世代の男性の取り込みが手薄になっていた。好きな作品を通じて函館を知っていただけるのであれば、こうした取り組みにも意味があると考え、実施に至った。すでに道外から来てくださっている人おり、集客力があるとみている。ただ、函館中をアニメ一色にするのではなく、従来の観光客の方もきちんと函館観光を楽しめるような工夫を検討しなければならない」と話す。
日本航空函館支店長の岩崎景生さんも「昨年9000人が集まったイベントが印象的だった」という。「何が起きているのか分からなかった。空港にもショップができ、到着後にそのままショップに行く人もいるほど。それだけ、アニメは人を動かすということを目の当たりにした。弊社の副社長は『アニメツーリズム協会』の理事も務めており、社としてもアニメを通じた旅行客の集客に興味があった」と話す。同社が地域でこうした取り組みを行うことについては「これまで、機内誌などを通じて観光地の紹介を行ってきたが、今後はこうした取り組みを通じて観光地の魅力をさらに上げ、地域活性化の役に立てられればと考えている」と意気込む。
公式ツイッターのほか、地元開催のイベントや地元ラジオ局での告知のほかに大きな広報活動は行っていないが、開始以降すでに300人程度の参加者が集まっているという。「函館が舞台になっている作品は他にもある。日本のポップカルチャーに親和性の高い人たちにこうした情報が届くとうれしい」と岩崎さん。
参加無料。11月10日まで。