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函館地域の豆腐店5店が「はこだて福豆豆腐」 宮城県産「香り豆」使う 

宮城県産大豆「香り豆」を手にする工藤さんと勝田さん

宮城県産大豆「香り豆」を手にする工藤さんと勝田さん

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 函館市と七飯町の豆腐店などで構成する函館豆腐油揚組合が6月30日、宮城県産の青大豆「香り豆」を使ったプレミアム豆腐「はこだて福豆豆腐 夏越(なごし)豆腐」を数量限定で販売する。

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 同組合は2019年から、函館市内の農園「ローラファーム」(豊原町)の一角で「鶴の子大豆」の有機栽培を行い、節分や6月末の「夏越しの大祓(なごしのおおはらい)」などに合わせて「福豆豆腐」として販売する取り組みを続けてきた。

 だが、昨年は初夏の日照不足と長雨の影響で収量が大幅に下がり、今年の節分に販売した「福豆豆腐」で収穫した鶴の子大豆を全て使い切った。そこで今回は、普段手に入らない貴重な大豆で作った「誰もがおいしいと感じる特別な豆腐」を作ることに。全国豆腐品評会で最上位に選ばれた豆腐に使われるなど、業界でも高い評価を得ているという宮城県産の在来種「香り豆」を特別に仕入れ、組合に加盟する豆腐店5店に分配して「福豆豆腐」を作ることにした。

 同組合の工藤英洋理事長は「香り豆を使った豆腐はとても甘みがあり、濃厚で味わい深い。北海道には流通しておらず、豆腐店のわれわれですら食べる機会がほとんどないので、ぜひ特別な日に特別な豆を使った豆腐を食べてもらおうと選んだ」と、その理由を明かす。

 日乃出食品(七飯町緑町)の工藤健嗣副社長も「職人がどれだけ頑張っても、結局は原材料の良さが物を言うのが豆腐作り。あの香り豆で豆腐が作れると思うと、豆腐職人としてモチベーションが上がる」と熱く語る。勝田商店(七飯町大川)の勝田吉一社長も「香り豆を使った豆腐は、豆腐屋の自分たちが食べても驚くほどおいしい。普段食べている豆腐と食べ比べるなど、味の違いを楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 価格は250グラム入り500円。堂守豆富店(中島町)、佐々木豆腐店(宝来町)、寺本豆腐店(松陰町)、日乃出食品移動販売車「Jimo豆腐Soia(ジモトウフソイア)」、同直売店「Jimo 豆腐 Soia plus+(ジモトウフソイアプラス)」、勝田商店で販売する。各店100個~140個ほどの数量限定で、各店で予約を受け付ける。

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