VRを通してさまざまなスポーツを体験できる企画展「Future Sports EXPO」が12月23日、はこだてみらい館（函館市若松町）で始まった。

VRゴーグルを着けてバスケットボールのシュートを体験する来館者

　外での運動が減りがちな冬季に合わせ、先端技術を活用したスポーツ体験を提供する企画で、昨年に続いて2回目。スキージャンプ、ブラインドサッカー、バスケットボール（1月3日まで）、クレー射撃（1月4日～14日）の4種目をVRで体験できる。

　参加者は専用のゴーグルを着用し、目の前に広がるバーチャル空間で自分の体を動かして各種目を体験する。急斜面を勢いよく滑り降りて空中に飛び出していく感覚が体験できるVRスキージャンプは、滑降・踏み切り・飛行・着地の全ての過程で姿勢を正しく保つことやタイミングを逃さず次の動作に移ることが求められ、難易度の高い競技であることが実感できる。

　目隠しをして音や声を頼りにプレーするサッカーを体験できるVRブラインドサッカーは、公式ボールやアイマスクも用意し、VRで体験した後に実際に目隠しをして音や声を頼りにボールを追う体験ができるようにした。1月13日・14日は、プロ選手が来館してブラインドサッカーのワークショップを行う。

　筑波大学発ベンチャー「Sportip」（東京都港区）が開発した動作解析アプリも展示。体のゆがみをAIで解析し、改善するための運動プランを提示する。11時、13時、14時、15時から各30分間体験できる。

　実際に体を動かして体験できるコンテンツとして、2024年の世界大会函館開催に向けて人気が高まっているモルック、プラスチックカップを積んで崩す競技「スポーツスタッキング」の体験コーナーも設けた。

　同館スタッフの中村由貴さんは「なかなか体験できないスポーツがとてもリアルに体験でき、子どもはもちろん、大人の皆さんも楽しんでいる。高齢者や障がいがある方でも手軽に体験できるのもVRスポーツの魅力」と話す。

　開館時間は10時～20時。いずれも入館料300円のみで体験できる。1月14日まで。12月31日と1月1日は休館。