プラモデルの組み立てや塗装ができる貸しスペース「プラモ研究所」(函館市本通2)が1月10日、プレオープンした。
ウェブ制作などを手がける企業「ビイエフネット」内の一室を改装し、ニッパーやデザインナイフなどの工具や接着剤を備えた作業スペース4席と、塗料を霧状に吹き付けるエアブラシが使える塗装ブース、組み立てた模型の写真が撮れる撮影ブースを設けた。3月末までをプレオープン期間として実験的な営業を行い、4月の正式オープンを目指す。
コロナ禍でのステイホーム期間中、同社社長の番場優さんが「小学校以来遠ざかっていた」というプラモデル製作を再開したのが開設のきっかけ。当初は「1人で組むだけ」だったが、趣味としての幅を広げるため、模型愛好家のサークル「道南模型寄合どーなんよ」に加入。「同じ趣味を持つ仲間と一緒に作る楽しさや、小学生の時にはできなかった『色を塗る楽しさ』に出合えた」という。
自宅にエアブラシ用のコンプレッサーと塗装ブース、排気設備一式を導入してみて、「金額的にも家族の理解を得る必要がある点でも、個人が自宅に備えるにはハードルが高い」と感じた番場さん。ならば塗装ブースを貸し出そうと発案し、社内に塗装ブースを設置。「どーなんよ」のメンバーにモニター利用してもらいながらより利用しやすいスペースを追求し、「プラモデル本体を持ち込みさえすれば楽しめる場所」を作り上げた。1人から利用可能で、グループでの貸し切りにも応じる。
小学生向けの模型教室の講師も務める番場さん。「今の子どもたちはプラモデルに触れる機会が少ないと思うが、模型教室を開くと目を輝かせて楽しんでくれる子どもがいる。触れるきっかけさえあれば、もしかしたらその中にプラモデルの才能のある子どもがいるかもしれない。いずれはこの場所で、小学生向けのフラモデル教室を開けたら」と夢を語る。
営業時間は、平日=16時~21時、土曜=11時~18時。日曜~火曜定休。プレオープン期間の基本利用料は、作業スペース1席1時間400円。塗装ブースの利用は1時間400円追加。いずれも2時間目以降は割引。当日正午までの電話予約が必須。