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知内町「知内温泉」、木造サウナ小屋新設へ 源泉の蒸気と香りも活用

地元の木材を使ったサウナ小屋のイメージ

地元の木材を使ったサウナ小屋のイメージ

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 鎌倉時代の1247年に開湯し、北海道最古の温泉とされる温泉宿「知内温泉」(知内町)が今春、地場産木材を活用したサウナ小屋を新設する。温泉とサウナ双方の良さを生かした施設として整備に取り組み、4月末の完成を目指す。

サウナ小屋の中に源泉を流す

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 同温泉は泉質が異なる5本の源泉を持ち、その日の体調や症状によってどの湯に入るかを選べる「秘湯」として親しまれてきた。自然豊かな環境にあることから、18代目湯守として家業を継いだ佐藤昌人さんが「大自然ごと温泉を楽しむためのサウナ」を発案。サウナを活用したイベントの企画を手がけてきた「ハコダテミライカモン」(函館市)やサウナ専門家の草彅洋平さんの協力を得て構想を練り、建築家の森屋隆洋さんが設計。昨年12月に同温泉敷地内で建設を始めた。

 サウナ小屋は道南杉を用いた木造の三角屋根で、「周囲の自然に調和した意匠」とする。室内にはエストニア製のストーブ「サウナム」2台を設置するほか、約60度の源泉を1本流し、熱気と同時に温泉の香りが楽しめるようにする。サウナ小屋のそばには、川の伏流水を使う天然の水風呂を用意。源泉をそのまま流し込む浴槽も設置する。大自然に囲まれた外気浴も楽しめるという。

 利用は貸し切り制で、1グループ(8人まで)2時間半2万5,000円を予定。知内温泉の内風呂も利用できる。サウナ付きの宿泊プランも用意する。

 建設費の一部への支援を求めるクラウドファンディングを2月28日に始め、当初の目標だった200万円を1日で達成。現在はサウナ小屋周辺の整備費やサウナグッズ製作に向けて目標金額を500万円に引き上げ、引き続き支援を募っている。

 佐藤さんは「この計画に共感し、応援してくれる人がこんなにもいることに驚き、皆さんの優しさに心打たれている。日本一のサウナを目指すことで知内温泉の良さを知ってもらうとともに、町内の観光事業者との連携を強め、知内が旅の目的地として選ばれるように頑張っていきたい」と今後の展開に意欲を見せる。

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