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函館なまりの動画が大受け 3人組ユニット「スリーアローズ」

函館地方の方言で歌う動画が人気を集めている「THREE ARROWSSS」

函館地方の方言で歌う動画が人気を集めている「THREE ARROWSSS」

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 「訛(なま)ってみた」と題し、人気の楽曲を函館地方の方言を取り入れた歌詞に変えて歌う3人組ユニット「THREE ARROWSSS(スリーアローズ)」がネット上で注目を集めている。

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 レゲエを中心に、それぞれ別に音楽活動をしていたYOUKEY(ユーキー)さん、SAWA(サワ)さん、SHARD(シャード)さんの3人で構成する同ユニット。企画構成、パフォーマンス、映像制作と、それぞれに得意分野があり、「似た感覚を持つ3人で何か新しいことを始めよう」と5月に結成した。

 コロナ禍でライブなどができないことから、当初からユーチューブへの動画投稿をメインに活動。最初の動画を投稿した3日後、Adoさんの楽曲「うっせえわ」の歌詞を函館地方の方言に入れ替えた「やがましじゃ」を公開すると、歌詞の意味は保ちつつ表現を丸ごと方言に入れ替えたユニークさから「何回聴いても笑える」「懐かしい」などとネット上で話題になり、みるみるうちに再生回数が伸びた。10月現在、3万7000回以上再生されている。

 「ここまで反響があるとは予想していなかったが、多くの人に楽しんでもらえてうれしい」と歌声を披露したYOUKEYさん。函館の中でもなまりが強いとされる南茅部地区の出身で、現在も仕事の関係で地元の年配者と話す機会が多いため、「何も考えなくても方言に変換できる」という。他のメンバーも「普段の歌よりもキレが良く、感情が入っているのでは」とYOUKEYさんの「方言ネーティブ」ぶりを認める。その後も、DISH//(ディッシュ)の「猫」を方言に変えた「ねご」、GLAYの「口唇(くちびる)」を元にした「くぢびる」などの「訛ってみた」動画を次々に公開し人気を集めている。

 「これまではレゲエだけをやってきたが、一般のお客さんにはなかなか広がらなかった」とYOUKEYさん。「『訛ってみた』で僕らを知ってほかの動画を見てくれたり、今後ライブを行う時に聞きに来てくれたりするお客さんが少しでもいれば成功。最近は若い人たちや子どもたちにも協力してもらい、ダンスを取り入れた新たな動画制作にも取り組んでいる。音楽に限らず、今後も思い付いたことは何でもやってみて、その成果を音楽につなげていきたい」と夢を描く。

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