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函館のイラストレーター・和土遼さんのイラストが五勝手屋本舗「公認」に

五勝手屋本舗から公認を受けた作品を複製したポストカード

五勝手屋本舗から公認を受けた作品を複製したポストカード

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 函館のイラストレーター・和土遼(かづちりょう)さんが五勝手屋(ごかってや)本舗(北海道江差町)の「丸缶羊かん」をモチーフに描いたファンアートが同社から「公認」を受け、現在ポストカードとして販売されている。

函館栄好堂で開かれている和土遼さんの個展「もちふわ日和」

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 2019年にイラストレーターとしての活動を始め、会社員として働きながらイラストの受注や販売を手掛けている和土さん。2020年からは水彩と色鉛筆で和菓子とウサギを組み合わせた作品を数多く描き、人気を集めてきた。

 丸缶羊かんをモチーフにした作品は、丸井今井函館店(函館市本町)6階の書店「函館栄好堂」で9月19日から開いている自身の個展に合わせて描いた。「和菓子を題材に描いてきたので、地元の道南でなじみのお菓子も描いてみたいと思ったのがきっかけ」と和土さん。「昔から羊かんそのものはもちろん、ラベルのデザインも好きだったのでモチーフに選んだ。筒を下から押して羊かんを押し出して糸で切る、あの楽しさを表現したくてこのイラストができあがった」と振り返る。 

 「かわいいとの声を多く頂けてうれしい反面、許可を得て描いたわけではないので、五勝手屋本舗さんや店のファンの皆さんから怒られたらどうやって謝ろうか、よくて黙認してもらえたら幸いかなと考えていた」とも。「五勝手屋羊かんの絵をポストカードにしてほしい」との要望もツイッターで寄せられたが、和土さんは「本家に無断で描いたファンアートなので、売り物にするのはちょっとまずいのでは」と断っていた。

 ところが、和土さんがそう書き込んだわずか24分後、五勝手屋本舗公式アカウントから「ぜひ絵はがきになってほしいです」とのコメントが寄せられ、思いがけず「公認」を得ることに。「まさか公認されるとは思っておらず驚いたが、本当にありがたい」と和土さん。同アカウントを管理する小笠原敏文社長は「商標を守る責任もあるが、今回の作品は悪意がなく、楽しく描いてくださっているのでOKした。社長としてコントロールできる範囲であり、良い方向に進むと感じた。商品の良さを認めて描いてくださったことは、会社として自信にもつながる」と公認した理由を明かす。

 公認のきっかけとなった個展は11月13日まで開催予定で、営業時間(10時~19時)内は自由に観覧できる。原画を複製したポストカードも会場で販売する。原画は個展が終わり次第、感謝の意味を込めて五勝手屋本舗に贈呈するという。

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