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専門学校生考案のレシピが函館国際ホテルの朝食に ブリとタラを使う鍋料理

函館国際ホテルの木村総料理長と、鰤鍋を考案した高橋さん(左)と鱈汁を考案した西田さん

函館国際ホテルの木村総料理長と、鰤鍋を考案した高橋さん(左)と鱈汁を考案した西田さん

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 函館短期大学付設調理製菓専門学校(函館市柏木町)の生徒が考案した鍋料理2品が現在、函館国際ホテル(大手町)の朝食メニューとして提供されている。

朝食メニューとして一日おきに交互に提供される鰤鍋と鱈汁

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 同ホテルの木村史能総料理長が同校の特別講師を務めていることから実現した企画。「地元の食材を使った鍋料理」の考案を生徒に呼び掛け、寄せられた18点のレシピの中から木村さんと調理場スタッフの審査を経て、みそ仕立ての「鰤(ぶり)鍋」と塩味の「鱈(たら)汁」の2品を採用した。

 朝食で提供するに当たり、木村さんが生徒のレシピをアレンジ。「鰤鍋」には箱館醸蔵(北海道七飯町)の日本酒「郷宝」の酒かすを加えて味のバランスを整え、「鱈汁」にはスモークしたイカを削った「イカ節」を使ってうま味を増し加えた。「函館を訪ねてくれたお客さまに提供する朝食なので、普通の味に一つ深みを加えることで驚きや喜びを感じてもらえたら」と木村さん。鰤鍋にはガゴメ昆布やコチュジャン、鱈汁には岩のりやゆずこしょうなどの薬味を添えた。7月に提供を始め、「真夏の間も好評だった」という。

 「何種類もの野菜と魚から出るさまざまなうま味が混然一体となった味わいが宿泊客に喜ばれているのでは」と木村さん。当面の間、朝食ビュッフェのメニューとして一日おきに交互に提供する予定。「自分が作った料理を誰かが食べ、喜んでもらえるのが料理人にとって一番大切で、生徒たちにもそれを実感してほしい。今後も何か新しいものを考案する際は生徒たちにも一緒に考えてもらい、コラボレーションしていきたい」と話す。

 朝食は宿泊者以外も利用できる。価格は大人2,500円、小学生1,500円。営業時間は6時30分~10時。

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