ビレッジベーカリー駒ヶ岳(森町駒ヶ岳)が4月20日、同店のパンに合う総菜「フレンチデリ」の販売を始めた。
国内外で製パン・調理を学び、東京都内で複数のパン店を経営した後、2017(平成29)年に森町に移住した市毛理(おさむ)さんと妻の朋子さんが営む同店。東京で開いていた店では朋子さんが中心となってフレンチデリにも力を入れていたため、2020年に開業した同店でも販売したいとかねてより考えていたという。
そうした中、フランスで料理を学び、東京の複数店舗で経験を積んだ北斗市出身の若手料理人、井尾泰斗さんが、以前から交流があったことをきっかけに同店の仲間に加わることに。開業以来の夢をかなえる体制が整ったことから、それぞれの経験を生かす形でデリ部門を立ち上げた。
販売するのは「パンやワインに合うシンプルでクラシックな料理」。地域ではなじみの薄いフレンチデリを知ってもらうため、ワンコインで食べられる「お手軽フレンチ」を目指す。将来的には、ケータリングなどの個別対応も視野に入れる。
「隣接する駒ヶ岳小学校が3月で閉校し、地域が寂しくなってしまった。東京ではパン店の倒産が相次いでいるが、少しでも地域の話題作りになれたら」と理さん。「私も東京ではレストランでパンと料理とワインを楽しむことができたが、車社会では難しいと感じる。子ども連れでの外食に難しさを感じている人もいると思う。そんな人にも、家庭で気軽に楽しめるフランス料理『おうちフレンチ』を楽しんでもらえたら」と利用を呼びかける。
営業は土曜・日曜の10時~(売り切れ次第終了)。