函館・金森ホール(函館市末広町)で12月1日、「第6回函館サンタラン2019」が開催される。
サンタランは世界各国、日本でも東京や大阪、小樽でも開催されるチャリティーイベント。参加者はサンタクロースの衣装を着てランニングし、イベントの参加費と企業などから集めた協賛金で病気と闘う子どもたちにプレゼントを贈る。
昨年は市立函館病院や社会福祉法人函館厚生院くるみ学園、函館中央病院に入院する子どもたちにプレゼントを贈った。実行委員会の委員長を務める庄司優果さんは「子どもたちも喜んでくれたが、それ以上に子どもたちの保護者の方が涙を流して喜んでくださっていたことが印象的だった。イベントに参加することは、単なる自己満足なのではないかと思い悩むこともあった。でも、後日保護者から『心の支えになった』『元気になった』と御礼のメールをいただき、その悩みも払拭(ふっしょく)された」と話す。
イベント実施に向けて難しい局面に向き合うこともあったという。「社会人の方との連携の取り方や企業訪問する際のマナーが難しく、勉強になることばかりだった」と実行委員会の千葉彬人さんは振り返る。
昨年の一般参加者は67人。今年は100人を目指す。市内各地でのポスターの掲出やSNS、公式サイトなどで参加を呼び掛けている。「準備は大変。来てくれなかったらどうしようと、毎日のように思っている」と庄司さん。広報担当の杉之原さんも「不安の方が大きいが、進むしかない。より楽しいイベントになるように、できることをやる」と意気込む。
参加費は、一般・大学生=1,000円、高校生以下=500円。参加費にはサンタ服やプレゼント代が含まれる。事前申し込みは公式サイトやメールで受け付けている。当日の飛び入り参加も可能。