日本郵便は2月7日、函館市内の主要な観光名所などをテーマにした「ふるさと切手観光名所 函館」を全国の郵便局で発売する。
金森赤レンガ倉庫をはじめとした4つの建造物と路面電車の計5つが切手の図柄に
国内各地の風景や建造物、行事などを題材としたふるさと切手は従来から発行されているが、「ふるさと切手観光名所」の名称で発行するのは今回が初めて。切手の題材についての市場調査や各地の日本郵便支社からの意見集約で函館と宮古島の人気が特に高かったことから、この2カ所を題材にした切手を同時に発売する。
函館版は、八幡坂の上(函館市元町)から函館湾を見下ろす爽快な風景写真と4色の水玉模様をあしらった縦8.6センチ、横16センチのシートに、観光名所をイラストで再現したシール式の84円切手5枚を配置。函館ハリストス正教会、旧函館区公会堂、五稜郭タワー、金森赤レンガ倉庫、および路面電車「ハイカラ號」の5つを切手のデザインとして採用した。広報担当者は「北海道支社からの意見や過去の切手化の状況、切手シート全体のバランスなどを考慮して、函館の観光地として広く愛されていると考えられている場所を選んだ」と話す。
函館市教育委員会の担当者は「函館を代表する洋風建築である旧函館区公会堂が切手図柄に採用されたのは大変光栄。現在は保存修理のため休館中だが、来春に予定しているリニューアルオープンの際には、きれいになった公会堂にぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
金森赤レンガ倉庫の広報担当者も「数ある観光名所のなかから選ばれ、切手を通して函館をPRできることはとてもうれしい。さまざまな機会にこの切手が多くの人の目に留まり、実際に函館に足を運ぶきっかけになれば」と期待を寄せる。
販売はシート単位で、1シート420円。発行枚数は100万シート。