民泊施設「えびすまち高田屋」(函館市末広町)が1月14日、「民泊わけありプラン」の販売を始めた。
2019年9月に開設した「えびすまち高田屋」は、呉服店として使われていた築80年以上の木造建築物件を全面改修。格式ある和の雰囲気や呉服店だった面影を残しつつ、モダンで実用的な内装に作り替えた。コンセプトの異なる客室3部屋を備え、最大8人までの宿泊に対応する。家族連れやグループ旅行、サークルの合宿など幅広く利用されているという。
オーナーの高田鮎子さんによると、年明け以降、厳しい寒さの影響で3部屋のうち2部屋で水道管が凍結し、宿泊客の受け入れができない状態になってしまったという。「復旧した後も再度の凍結と水道管破裂を予防するため常時2部屋でストーブをつけており、残りの1部屋は閉鎖している」と高田さん。
首都圏での緊急事態宣言発令を受け、新規予約は現在ゼロに等しいが、その間も宿泊客がいない部屋を暖め続けていることから、「せっかく暖かくしている部屋を無駄にするのももったいない」と、1日1組限定の「民泊わけありプラン」を企画した。
2月28日までの販売を予定している同プランの価格は1人1泊(素泊まり)=3,000円。宿泊客には1人につき1回、2,000円分のグルメクーポンを進呈する(予定数に達し次第終了)。宿泊用に提供する部屋は2人~8人用で、ダブルベッド4台を備えた和室。常に暖房機器を動かしているので暖かく、シャワールーム、キッチン、トイレなどの水道も使えるという。
高田さんは「2月から施設内で改修工事が始まるため、日中は騒音が出る可能性もある。現況を理解した上でご利用いただければ」と呼び掛ける。
チェックイン=14時~19時、チェックアウト=10時。宿泊予約は電話(TEL 090-2057-8572)で受け付ける。宿泊利用のほか、日中のコスプレ撮影やポートレート撮影など貸し切り利用(10~13時=3,000円)にも対応する。