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函館「らーめんmaido」が壁を取り壊して密回避 GLAYのサインは健在

隣のスナック跡との間の壁を一部取り壊し、小上がりやテーブル席を新たに設けた

隣のスナック跡との間の壁を一部取り壊し、小上がりやテーブル席を新たに設けた

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 カウンターのみで営業していたラーメン店「らーめんmaido(まいど)」(函館市湯川町1、TEL 0138-85-8870)が1月30日、テーブル席や小上がりを新たに設けてリニューアルオープンした。

建物の向かって右側だけだったラーメン店を左側にも拡張した

 同店は2013(平成25)年11月にオープン。伝統的な函館塩ラーメンに現代的な要素を取り入れた「塩らーめん」(780円)、丁寧に時間をかけて鶏のうま味を引き出した「鶏白湯らーめん」(980円)など多彩なメニューと、店を営む三谷宏太さん・あゆみさん夫妻の明るい人柄と細やかな気遣いが評判を呼び、次第に人気店として知られるようになった。GLAYのTERUさんがプライベートで店を訪れ、壁にサインを残した2017(平成29)年夏以降は、「GLAYゆかりの店」として全国からファンが訪れるようになった。

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 2、3組が来店すると9席のカウンターはすぐ埋まってしまい、後から来た客が外で待たなければならないこともあった。新型コロナウイルス感染症が拡大した昨年春以降は混雑こそなくなったが、飲食店にもソーシャルディスタンスの確保が求められるようになったことから、店の拡張を決断。昨年いっぱいで店を閉めたスナック跡との壁を一部撤去し、スナックだったスペースに小上がりとテーブル席を新たに設けた。テーブルとテーブルの間にはパーティションを置き、互いに飛まつが飛ばないように配慮。席数はこれまでの9席から約24席に大幅に増えた。

 TERUさんらのサインが書かれていた壁は改装に伴って撤去されたが、サインは引き続き店内で保存されており、見ることができる。具体的にどうしたかは「来店した時のお楽しみにしてほしい」との同店の意向により公表していない。

 「コロナで売り上げが低迷する中、さらにお金をかけて改装するべきなのだろうかと正直悩んだ」とあゆみさん。「建設業を営む先輩が『外で待てずに帰ってしまったり、混雑して落ち着かないからと入りにくく感じていたりしたお客さんも、店が広くなれば絶対入ってくれるはず。自分が材料をかき集めて何とかしてあげる』と背中を押してくれたので決断できた」と話す。宏太さんも「カウンターだけだった店が広い空間に生まれ変わり、より安心して過ごしてもらえるようになった」と笑顔を見せる。

 リニューアルオープンと共に正面入り口のカウンターに設けたテークアウトコーナーには、チャーハンや唐揚げなど自慢の料理と共に、親しくしている他の飲食店や生産者の商品が並ぶ。「今回は先輩に大いに助けられた。私たちも少しでも周囲の人を応援したいと思い、利益を取らず販売している」と同店。「飲食店にとって大変な状況が続くが、前だけを向いて進んでいきたい」と力を込める。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時~20時30分(以上ラストオーダー、スープが無くなり次第閉店)。火曜定休。