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函館の市民団体が「オンライン七夕祭り」企画 密を避けて「ろうそくもらい」を

オンライン七夕祭りへの参加を呼び掛ける運営委員長の加川さん

オンライン七夕祭りへの参加を呼び掛ける運営委員長の加川さん

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 函館の市民団体「函館夢プロジェクト」が7月7日、七夕の伝統行事「ろうそくもらい」をネットを介して行う「オンライン七夕祭り in 函館2021」を実施する。

「オンライン七夕祭り in 函館2021」参加申し込みフォーム

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 「ろうそくもらい」は、ねぶたにともすろうそく集めとして江戸時代に始まった風習。当時は子どもたちが家々を巡ってろうそくを集めたとされ、現在も一般家庭や店などがろうそくの代わりにお菓子を配る行事として続いている。函館は同様の風習があった東北や道内の他の地域に比べても特に盛んに行われてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に続いて今年も「ろうそくもらい自粛」が呼び掛けられている。

 呼び掛けを受け、同団体は「自分たちが経験してきた楽しい思い出を今の子どもたちにも味わってほしい」と、従来の「ろうそくもらい」に代わる催しを模索。「短い時間に大勢の子どもたちが密集する」「七夕の歌を大きな声で歌う」といった感染リスクの高い行動を避けて安全に楽しむ手段として「オンライン七夕祭り」を考案した。

 当日は、中島町商店街振興組合の加盟店と趣旨に賛同した西部地区の店、合わせて約20店の店主らがZoomで待機し、18時~20時の間に入室して「七夕の歌」を歌った子どもにキーワードを知らせる。七夕終了後、7月12日~24日に参加店を訪ねてキーワードを告げると、各店でお菓子がもらえる。参加には、「函館夢プロジェクト」公式サイトからの事前申し込みが必要。折り返し、ZoomのURLと入室に必要なID・パスワードがメールで届く。申し込みは終了時刻直前まで受け付ける。

 運営委員長を務める加川尊規さんは「自分にとって、七夕は半年分のお菓子を一日で集められる最高のお祭りだった。コロナ禍だからといってゼロになるのではなく、できる限りの取り組みをして子どもたちの喜ぶ姿が見たいとの思いで準備を進めてきた。ぜひたくさんの子どもたちに参加してもらえたら」と話す。「来年以降は、入院中で外に出られない子どもたちと店をつなぐなど、何らかの形でこの枠組みを活用できたら」とも。

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