函館近郊の子育て情報サイト「ままっち！」の編集部が幼稚園の願書受付シーズンに合わせて「幼稚園ガイド」を発行し、サイト上でも公開している。

　サイト制作などを手掛けるビイエフネット（函館市本通2）が「さまざまな場所に点在している子育て関連情報や母親に役立つ情報を一つにまとめたい」と開設した同サイト。子育て中の遠山志保さんと谷間央衣さんが編集を担当しており、函館・近郊の子育て世代向けのイベント情報や幼稚園・保育園の情報などを集めて発信している。

　「幼稚園ガイド」の発行は2年目。サイトでは函館市・北斗市・七飯町にある幼稚園・保育園のうち約9割の情報を掲載しているが、「コロナの影響で園の見学会に参加できない」との声が多く寄せられたことから、「手元でゆっくり見られるチラシにしたほうが見やすいのでは」と昨年初めて制作した。反響は大きく、園によってはチラシを見た人からの見学会の申し込みが数十件あったという。

　今年は、函館と近郊の幼稚園・認定こども園12施設の特色や先生の顔写真とコメント、園児らの日常がわかる写真などを盛り込んだチラシを6万枚制作。9月上旬に2回に分けて地元紙の折り込みとして配布したほか、商業施設や小児科、子育て中の母親がよく行く店などにポスター版を掲示し、「ままっち！」サイト上にも掲載した。チラシを目にした人から「ママ友にも配りたい」と連絡が寄せられるなど思わぬ効果もあり、谷間さんは「親御さんが知りたい情報をなるべく盛り込めるよう、母親としての意見を伝えながら各園と一緒に作ったかいがあった」と喜ぶ。

　同編集部は「幼稚園ガイド」発行後、幼稚園選びをテーマにした「ママ座談会」を開き、その内容を「ままっち！」で公開した。「ただ発行するだけでなく、母親たちと交流し、その意見を反映させていきたい」と谷間さん。「函館が『子育てしやすいまち』と呼ばれるよう、今後もできることで協力していきたい」と話す。