渡島総合振興局は、道南地域で食産業に携わる事業者を対象に、オンライン商談やSNSを活用した情報発信などの「デジタル力」向上を図る無料セミナーを1月~3月に開催する。
コロナ禍で食産業を取り巻く環境が一変したことを踏まえ、「マーケットの変化に対応すると共に、アフターコロナを見据えて企業価値を高めてほしい」と、振興局産業振興部が企画した。「食人材『デジリョク』向上塾」と銘打ち、食産品の製造・加工を行う業者など幅広く「食」に携わる事業者を対象に、3回に分けてセミナーを実施する。
1月20日に開催する第1回のテーマは「オンライン商談のコツ」。 コロナ禍で増加したオンラインでの商談は商品を画面越しにしか見せることができず、試食してもらうこともできないため、商品の魅力を効果的にバイヤーに伝えるには工夫が必要だという。コープさっぽろ宅配事業本部企画部長の森川大さんが、バイヤーの視点からコツを伝授する。第1回の講座を受講した事業者は、 2月25日に開催される道内外のバイヤーとのオンライン商談会「道南食のブランドフェアOnline」に参加できる。
2月14日開催の第2回は「生かす『POS データ』をテーマに、中小企業診断士でITコーディネーターの前田直樹さんが講演。POSデータの基礎的な知識やデータの集め方、集めたデータの活用方法を学ぶ。
第3回は、「SNSのことば ~商品の魅力を伝えるために~ 」をテーマに3月8日開催。フードライターの深江園子さんが、商品の魅力をSNSで伝えるために必要な表現力や作文力を向上させる方法について講義する。
各回とも開催時間は13時30分~15時。いずれの回も渡島合同庁舎(函館市美原4)内に会場を設けるが、オンラインでの受講も可能。興味のある回のみの参加も可能。
受講は無料だが、渡島総合振興局ホームページ内専用フォームからの申し込みが必要。第1回の申し込み締め切りは1月17日。