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函館に和菓子店「あ月の花」 岡崎から移住した和菓子職人が開業

和菓子職人の伊藤元弥さんと店長を務める妻の真弓さん

和菓子職人の伊藤元弥さんと店長を務める妻の真弓さん

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 和菓子店「あ月(づき)の花」(函館市釜谷町)が3月21日、オープンする。

看板商品のどら焼き

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 愛知県岡崎市の和菓子店で生まれ育った菓子職人、伊藤元弥さんが腕を振るう同店。もともと函館に縁はなかったが、趣味のオートバイで何度も北海道を訪ねるうちに「いずれは北海道で暮らしたい」と考えるようになったという。妻の真弓さんの実家が函館だったこともあり、結婚を機に函館へ移住。準備期間を経て、夫婦で営む和菓子店を開く。

 看板商品は、北海道産の「えりも種小豆」で作るあんと、北海道産の小麦で「もちふわ」な食感に仕上げる生地を合わせたどら焼き(180円)。飽きずに食べきれるように小ぶりなサイズとし、砂糖を少なめにしてあっさりとした甘さに仕上げた。

 どら焼き以外の和菓子はあまり固定せず、イチゴ大福をはじめとした大福各種、わらび餅、水ようかんなど季節や日によってさまざまな菓子を店頭に並べる。「一人で作るので、多くて毎日4~5種類程度になると思う」と伊藤さん。吉野くずを使ったくずまんじゅうや、ツクネイモ(大和芋)を使う薯蕷(じょうよ)まんじゅう、西三河地方で桃の節句に欠かせない「いがまんじゅう」など、道南で一般的ではない和菓子も作る考え。

 季節によってフレーバーを変える琥珀(こはく)糖や、ティープランナーでもある真弓さんが選んだ和菓子に合う紅茶も販売する。

 「岡崎で作ってきた自分の菓子が、地域の皆さんにどう受け止めてもらえるのかが楽しみ」と話す伊藤さん。「一人なので作れる量は限られているが、とにかく全て手作りにこだわり、さまざまな菓子を届けたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は9時~17時。火曜・水曜定休。

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